セメント固定とスクリュー固定で、インプラント周囲炎の発症率には差がない。
・セメント残留リスクがあるはずのセメント固定と、セメント残留がないスクリュー固定で、インプラント周囲炎の発症率には差がない。
セメント固定で残留セメントなし(56で43.4%)→健康70%
インプラント周囲疾患30%
セメント固定で残留セメントあり(73で56.6%)→健康15%
インプラント周囲疾患85%
残留セメントありで歯周病罹患歴なし34→健康11
インプラント周囲粘膜炎20
初期のインプラント周囲炎3
残留セメントありで歯周病罹患歴あり39→初期のインプラント周囲炎4
インプラント周囲炎35
(参考文献)
Linkevicius T, Puisys A, Vindasiute E, Linkeviciene L, Apse P, Does residual cement aroud implant-supported restorations cause periimplant disease? A retrospective case analysis. Clin Oral Implants Res 2013; 24(11):1179-1184.
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セメント固定で残留セメントがないのにインプラント周囲疾患になる患者さんと、セメント固定で残留セメントがあっても健康な患者さんが存在するために、セメント残留リスクがあるはずのセメント固定と、セメント残留がないスクリュー固定で、インプラント周囲炎の発症率には差がないという結果になったようです。
ただ、歯周病罹患歴がある患者さんに残留セメントのあるセメント固定をしてしまうと、かなりの確率でインプラント周囲炎になるので、侵襲性歯周炎の患者さんにインプラント治療を行う際には、より注意が必要となります。