インプラント破折の原因は、材料の金属疲労と辺縁骨の吸収である。
・Morganらは、インプラント破折の原因は過荷重ではなく、材料の金属疲労と辺縁骨の吸収であると、Choeらは材料の腐食疲労破壊であると記述している。
Chrcanovicの研究は踏み込んだ原因の分析を行っている。
すなわち、一般化推定方程式モデルを用いて以下の5つの因子がインプラントの破折に対し統計学的に有意な影響を持つ。
:すなわち、
1. グレード3および4のチタン製インプラントはグレード1の機械加工インプラントに比べ破折の確率は72.9%低く、
2. ブラキサーは非ブラキサーに比べ破折の確率は1819.5%高く、
3. カンチレバーと隣接しているインプラントはカンチレバーから離れている、あるいはカンチレバーがないインプラントに比べ247.6%増大し、
4. インプラントの直系の1ミリの増大は破折の確率を96.9%減少させ、
5. 長さの1ミリの増大は22.3%増大させる、としている。
(参考文献)
Chrcanovic BR, Kisch J, Albreksson T, Wennerberg A. Factors influencing the fracture of dental implants. Clin Implant Dent Relat Res 2018 ; 20(1) : 58-67.
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インプラントの破折は、私は経験がありませんが、無茶な設計のインプラント治療を引き受けていないことが関係しているかもしれません。