国民の8割が、自分の口臭が気になっている!
・日本歯科医師会が全国の10-70代の男女1万人を対象にした意識調査によると、国民の80.6%は自分の口臭が気になった経験があるものの、実際に歯科医院に行くのは、9.4%だった。
自分の口臭が気になった経験のある割合は性別でみると男性(n=5100人)は76.2%、女性(n=4900人)は85.3%。
年代別では、女性は30代(n=1214人)が89.3%と最も高く、次いで40代(n=829人)の88.5%。
20代(n=1008人)の80.1%、10代(N=414人)83.3%などが目立つ。
男性は10代(n=181人)の80.1%が最高で、40代(n=809人)80.0%、20代(n=306人)78.4%と続く。
口臭を指摘された経験は全体の41.5%、直接的な指摘ではなく、嫌がられる態度やジェスチャーで示された経験は25.5%があると回答。
経験ありと回答した2550人に示された態度を聞くと、「自分との距離を空けられる」41.8%、「顔をそむけられる」31.3%、「話をしているときにイヤな顔をされる」29.0%などと答えている。
(アポロニア21 2016年8月号 )
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今回の調査により、国民の8割の人々が程度の差はあれ、口臭が気になっていることが明らかになりました。
口臭も意外と奥が深く、口臭で悩んでいる人の周囲には口臭で悩む人が増加する可能性があるとも考えています。
その理由を今回は、口臭の悩みを持つAさんとBさんが比較的近い距離で話をしている例で示そうと思います。
Aさんは、Bさんに自分の口臭を感じられたくないので、距離をとったり、マスクをしたり、息が届かないように顔をそむけたりしているのに、Bさんにとっては、Aさんの様々な行為が、Bさんの口臭がAさんに不快な思いをさせているのだろうかと不安にさせる行為に見えるということです。
また、人は緊張すると臭気を発するような身体の仕組みがあるので、臭いかもしれないという漠然とした悩みはさらなる不安につながることもあります。
インプラント希望で来院される患者さんは、重度の歯周病で、咬めないという悩みの他に、口臭の悩みも同時に持っているケースは少なくありません。
重度の虫歯や歯周病が原因したインプラント治療では、治療により口臭レベルは確実に低下するので、口臭測定器で前後の臭気レベルを比較するのもいいかもしれません。