アンキローシス歯とDecoronation
・Decoronationとは、アンキローシスした歯根を骨内に残すことで歯槽骨の幅や高さを保存しながら歯根部を骨に置換させる方法で、アンキローシスした歯の抜歯に代わる治療方法として、1984年Malmgenらによって報告された。
生物学的には、アンキローシスした歯根片が新たな骨形成の基質になるなるというもので、さらに両隣在歯が存在する場合は、両隣在歯から成長してきた歯根膜線維複合体が歯根片上に形成され、それによって歯根片部分を歯冠側に牽引する力が発生することで垂直的な骨量も維持あるいは再構築できるということが臨床的に示されている。
(参考文献)
Malmgren B, Malmgen O, Andreasen JO.: Alveolar bone development after decoronation of ankylosed teeth. Endod Top. 14(1):35-40,2006.
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Decoronationの概念としては、アンキローシスした歯根にインプラントが接触しても構わないこと。
さらにアンキローシスした歯根片は1-10年で骨化するとのことです。
抜歯とGBR→インプラント埋入という流れで治療をするよりも、治療期間の短縮ができるので、有益であると考えています。