硬質レジン歯は着色しやすい。
・レジン歯は義歯床と同じように紐状の分子構造のアクリルレジンでできています。
透明度が高く、義歯床ともよく接着するが、「摩耗しやすい」という欠点があります。
それを改善するために、硬質レジン歯では網目構造のレジンを使い、さらに、フィラーを加えることで耐摩耗性を向上させました。
しかし、このフィラーは摩耗には強いものの、レジンとの境界部が着色しやすい欠点があるのです。
したがって、レジン歯に比べて硬質レジン歯の方が着色しやすいということになります。
(歯科衛生士 2018年2月号 )
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硬質レジン歯は、レジン歯の摩耗しやすいという欠点を改善するために開発されました。
当然のことながら、人工歯の耐摩耗性は向上しましたが、摩耗に対抗するために加えられたフィラーがレジンとの境界部を着色しやすいという別な欠点を有するようになりました。
歯科学は材料とともに進化していますが、材料も右肩上がりにすべての面で改善が見込めるわけではないのだなあと痛感しました。