光機能化インプラントは表面に付着する細菌が1/15.
・光機能化されたチタン表面には初期の細菌の付着が1/10-1/4になることが山田らのグループ、ならびにUCLAの歯周病学講座・細菌学講座の研究で明らかになった。
チタン表面は比較的スムースなマシーン表面でも酸処理などのマイクロラフ表面でもよく、表面性状にこだわらず抗菌効果が得られ、さらに7日後においても細菌およびバイオフィルムの量が1/15-1/7に抑えられていた。
(歯界展望 2016年 3月号)
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当院でも使用している"光機能化"インプラントについての新しい報告がありました。
インプラントの表面のチタンの表面性状に関わらず、光機能化したインプラントは、光機能化されていないインプラントよりも、付着する細菌やバイオフィルムの量が最大で15倍少ないことが明らかになりました。
これが本当であれば、インプラントが完全に歯槽骨の中に入っているわけではない抜歯即時インプラントと光機能化は相性が良いのではないでしょうか。
抜歯即時インプラントでは、抜歯窩に対して、口蓋側低位埋入をします。
抜歯窩の頬側側とインプラント間の間隙には骨補填材を入れて縫合します。
教科書的には骨補填材は血餅と一体になっていることにはなるのですが、歯槽骨には入っていないインプラント部分にはやはり細菌やバイオフィルムの付着リスクが低い"光機能化"されたインプラントの方が無難であると考えています。