歯科衛生士と歯科技工士
2020年歯科技工士国家試験
受験者数859人、合格者823人(合格率95.8%)
2020年歯科衛生士国家試験
受験者数7099人、合格者6602人(合格率93.0%)
(アポロニア21 7月号)
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googleでそれぞれの平均年収を調べたところ、歯科技工士は377万円、歯科衛生士は年収363万円という結果でした。
年収的にはさほど変わらない印象を持ちました。
ところが、仕事内容を考えてみると、歯科衛生士のお仕事は、比較的コンスタントでほぼ定刻で終了するのに対して、歯科技工士のお仕事は、暇な時と忙しい時の差が激しく、仕事の依頼が多い時は、徹夜で仕事をしなくてはならない場合もあるというくらい、時期によって仕事内容に大きな差があります。
また歯科衛生士さんは、PMTCの直後に患者さんに心から感謝される場合も多く、それがやりがいになっている方も多いことでしょう。
けれども、歯科技工士さんは、出来の良い補綴物を製作してもあまり褒められることはなく、むしろ装着時に時間がかかるような際には、クレームをつけられる場合すらあります。
インプラントの上部構造物には、腕の良い歯科技工士さんの仕事が不可欠です。
それにもかかわらず、歯科技工士の成り手が減少傾向にあるということは、日本の歯科治療の質の低下のリスクがあるということを日本国、あるいは厚生労働省は認識する必要があると考えています。