男性の方が女性よりインプラントが必要?!
・深井らの沖縄県宮古島における40歳以上の住民5730名を対象とした15年間のコホート研究で、機能歯数10歯以上を有する人とそうではない人の間では80歳を超えると生存率に有意差が認められた。
(参考文献)
Fukai k, Takiguchi T, Ando Y, Aoyama H, Miyakawa Y, Ito G, Inoue M, Sasaki H. Dental health and15-year mortality in a cohort of community-residing older people. Geriatr Gerontol Int 2007; 7 : 341-347.
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80歳以上まで長生きしたいなら、その時点でお口に機能している歯が10本以上存在していることが、"長生きのための秘訣"の一つとなりうるというエビデンスです。
また、男女とも80歳以上で有意差ありとされていますが、男性でp=0.003、女性でp=0.04と結果に大きく差があります。
p値(有意差)というのは、小さいほど両群に差があると判断します。
そうなると、80歳以上の高齢男性で、しかも機能歯数が10歯未満の人は本当に少数派で、ほとんどが10歯以上の機能歯数があるということになります。
男性で長生きしたいなら、女性以上に歯の数にこだわる必要があるといえるでしょう。
また、そのような意味では、女性よりも男性の方が長生きするために、(歯がないのなら)インプラントがより必要であるともいえるでしょう。
それにしても、興味深いデータです。