総義歯装着者の下顎骨では、上顎骨の4倍吸収する。

・インプラントオーバーデンチャーの支持として用いられたインプラント体が最も多いのが、上顎骨の質的評価が3と4(26/30中6/30が失敗)であり、上顎骨の量的評価がDとE(20本/30本中5/30が失敗)です。

しかし総義歯を装着した顎骨の吸収量を評価した場合、下顎骨の吸収量はより多い。

Atwoodら(1971年)やTallgrenら(1972年)の方向では、総義歯装着者の上顎骨の吸収量は約0.1ミリ/年とされ、下顎骨では0.4ミリ/年とされています。

総義歯装着者の下顎骨では、上顎骨の4倍吸収するのです。

(参考文献)
Tallgren A. The continuing reduction of the residual alveolar ridges in complete denture wearers :  amixed-longitudinal study covering 25 years. J Prosthet Dent 1972 ; 27(2) : 120-132.



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インプラントを行う時期が遅れると、下顎にはインプラント治療の際に、骨移植等の付加的な処置が必要になります。

総義歯を使用していた期間が長い人ほど、骨吸収量が大きくなるからです。

一方、上顎では、下顎よりも増骨が容易であることもあり、骨移植をしないとインプラントができないというケースはほぼありません。

ただし、骨量が不足しているケースでは、インプラントの必要本数が増えます。

2014年3月21日

hori (08:55)

カテゴリ:インプラントについて

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