喫煙による歯周病のリスクは、非喫煙者の約8倍!

喫煙による歯周病のリスクは、非喫煙者の約2-8倍といわれています。
全米での大規模な疫学調査(NHANES )においてリスクは約4倍とされていて、一日の喫煙本数が増えればリスクもそれに応じて増加しています。
この研究で、歯周病に罹患している患者さんの42%が現在の喫煙習慣に、11%が過去の喫煙習慣に起因すると報告されています。
また、11年以上禁煙を続けると、リスクは非喫煙者とほぼ同じ程度になるとされています。
(参考文献)
Tomar SL, Asma S : Smoking-attributable periodontitis in the United States : findings from NHANES. National Health and Nutrition Examination Survey. J Periodontol 71 (5) : 743-751,2000.
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この文献は、喫煙による歯周病のリスクは、非喫煙者の約2-8倍という内容のものです。
インプラントは、天然歯と比較して、その周囲の血流が不足しているために、一度炎症が起きると、深部まで波及する傾向があるといわれています。
そのような状況で、喫煙によって、ニコチンの血管収縮作用がインプラント周囲の血流をより乏しいものとするならば、インプラントの安定性に悪影響を及ぼすことになります。
私は喫煙習慣が現在も過去もありませんが、個人的には、喫煙にはストレス解消の意味合いもあるかと考えています。
是非、インプラント治療で奥歯でしっかりと咬める状態を構築して、喫煙をしなくてもストレスを感じない状態に生活習慣をシフトさせていただきたいと考えております。
ちなみに、他の文献からの引用ですが、Roos-Jansakerら(2006)は、208人のインプラント治療患者を9-14年間追跡調査し、インプラント周囲炎の発生について報告しています。
本論文ではインプラント周囲炎と様々な因子との関連性が示されていますが、喫煙者の罹患率は非喫煙者よりも7.7倍高いとされました。
やはり歯周治療と同様に、インプラント治療においても喫煙はリスクファクターとしてはっきり認識しておく必要があります。

2013年9月22日

hori (19:30)

カテゴリ:インプラントについて

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