インプラントの仮歯の長期使用について

インプラントの仮歯を長期間に亘って使用している方が知っておいた方が良い知識があります。

それは、インプラントの仮歯はすり減る量が尋常ではないので、噛み合わせがあっという間に崩れるということです。

そもそもあなたが、自分の歯を失い、インプラント治療を受けているのも、少なからず、歯列不正に起因する噛み合わせ不良、過剰な咬合力が関与しています。

素人判断で、歯科医師が噛み合わせをコントロールしにくい状況をわざわざ作り出すべきではありません。

また、臼歯部であれば、両側の歯を喪失してから、インプラント外来に来られることが多いのですが、片側の治療を済ませてから、もう片方も治療を進めるケースがとても多いです。

しかし、その様な場合、片噛みの状態で被せの高さや形態を決定することになるので、高額なインプラント治療が長期に亘って安定した状態を維持することは困難です。

やはり、左右のインプラント治療を受けることで、噛み合わせが左右で安定した状態になります。

そこまで行ってはじめて、最終的な噛み合わせの位置を決定するべきです。

インプラント治療が長期間に安定し、その後インプラント治療を受けることがないようにすることは、患者さまと私たちの共通の願いなのです。

2011年11月10日

hori (07:37)

カテゴリ:インプラントについて

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