インプラント埋入時のスレッド露出に対する対応

インプラント埋入時のスレッド露出に対する対応

要説:この研究の目的は、フィクチャーのスレッドが露出したインプラントの軟組織や辺縁骨に生じる問題を調査することを目的に、ブローネマルク・クリニックにおいて1985-1988年にインプラントが埋入され4-5年経過している患者群のデータを後ろ向きに調査した。

結果:埋入時にスレッドの露出が観察されたテスト群とそれに隣接する露出のないコントロール群において、インプラント周囲粘膜の状態、エックス線上での骨吸収状態に有意な差が認められなかった。

臨床への示唆:インプラント埋入部位の骨幅が狭い場合などで、フィクスチャーのスレッドが露出したとしても、骨移植などの複雑な処置を行
わなくてもインプラントは維持されることが示唆された。

(参考文献)
Soft tissue and marginal bone conditions at osseointegrated implants that have exposed threads : A 5-years retrospective study. Lekholm U et al. Oral Maxillofac Implants. 1996; 11 : 599-604.

2013年4月 1日

hori (16:18)

カテゴリ:インプラントについて

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