歯肉退縮の生じる頻度
Serinoらはプラークコントロールが良好な255名を12年間観察した調査結果を報告している。
それによると、Baseline時に歯肉退縮がなかった歯では、12年後に歯肉退縮が進行した歯はその33%であったのに対して、Baseline時に歯肉退縮があった歯では、12年後に歯肉退縮が進行した歯はその87%にも達していたことが示されている。
つまり、歯肉が退縮している部位では、将来さらに歯肉が退縮する可能性が高いということである。
(参考文献)
Serino G, Wennstrom JL, Lindhe J, Eneroth L. The prevalence and distribution of gingival recession in subjects with a high standard of oral hygiene. J Clin Periodontol 1994 ; 21(1) : 57-63.