歯の本数と医療費の関係とは?!
全国各地(北海道、長野、山梨、茨城、兵庫、香川、新潟、島根など)で行われた調査報告によって、残存歯数が20本以上の方がそれ以下よりも医療費が低く抑えられていることが明らかになっています。
たとえば、香川県では40歳以上1万9434人を調べたところ、歯が4本以下の人は20本以上の人より、医科医療費が1.71倍高くなっています。
その一方で、歯科の医療費に限ると、残存歯が多い人の方が医療費が高くなっています。
残存歯が多い人は歯科医療費が2万1129円、一般医療費が26万9649円、残存歯が少ない人は歯科医療費が2万118円、一般医療費が30万4145円となっています。
総額にすると残存歯が多い人は29万778円、少ない人は32万4263円となります。
これは歯を残すために歯科医療を受ける回数が多い(メンテナンス)ためで、歯科医療費をかけると結果的に医療費総額が抑えられるということと示しています。
(咬み合わせが人生を変える 日本顎咬合学会)
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インプラント治療をしてしっかり咬めるようになった患者さまが、治療前よりも7kg痩せたそうです。
咬めない状態の方は、咬まなくても飲み込むことができる"糖質と脂質中心の食事"をしていることが多く、それゆえに、肥満傾向にあることがほとんどです。
しかも、噛めないので、素材の味を味わうことができませんから、どうしても、料理も味が濃いものになりがちです。
(砂糖・塩・脂の摂取が多くなるので、糖尿病・高血圧・高脂血症にもなりやすくなります。)
私はインプラントの治療が終わったときに、「噛めるようになりますから、知らず知らずのうちに敬遠していた野菜とタンパク質をしっかり摂るようにしてください。」とお話ししました。
私のアドバイス通り食事を変えてくれたおかげで、この患者さまは、インプラント治療を通して、真の健康を獲得することができました。
メタボリック・シンドロームを回避したいのであれば、まずは歯の治療をしっかりと行うべきです。
運動よりも効果的にダイエットができるのは、野菜とタンパク質中心の食事を摂ること、そして、食べたものが脂肪になりやすい遅い時間(PM10時?AM6時)に食事をしないようにすることなのです。
これらのことが、歯科治療をしっかりすることによって、医療費の総額を抑える結果となる理由なのです。