鉤歯の歯冠歯根比が悪いケースでは、インプラントが推奨。

部分床義歯の支台歯の喪失について、Tadaらが、236床の部分床義歯の支台歯856歯を分析し、直接支台歯の5年生存率は86.6%であり、他の残存歯よりも喪失しやすいことを報告している。

さらに、部分床義歯の直接支台歯の生存率に影響を与える要因を多変量解析した結果、影響の高い順に、歯冠歯根比、根管治療、ポケット深さ、支台歯の種類、咬合支持であったとしている。

この結果を概論すれば、咬合支持や歯周組織の状態などの支台歯の状況自体が生存率と関係することになる。

(参考文献)
Tada,S.,Ikebe,K.,Matsuda,K.I.,Maeda,Y. : Multifactorial risk assessment for survival of abutments of removable partial dentures based on practice-based longitudinal study. J. Dent.,2013. 



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部分床義歯の鉤歯(バネのかかる歯)が他の残存歯よりも喪失しやすいというエビデンスです。

また、その生存率に影響を与える因子中でも、特に"歯冠歯根比"が鉤歯の予後に大きな影響を与えることが明らかになりました。

鉤歯の歯冠歯根比が悪いケース(歯が骨の中に埋まっている量に対する、骨から上の部分が大きいケース)では、積極的にインプラントを使用する治療プランをが推奨されるかと思います。

2014年4月10日

hori (16:35)

カテゴリ:インプラントについて

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