発語運動を指標にした咬合再構成

顎位の修正を行った治療後では、咬頭嵌合位の中心と発語運動領域の中心が一致して正常な領域を占めるようになることが多く、顎偏位と発語運動領域の間には密接な関係があることが分かった。
診断の一つの指標になりうる。
(咬合再構成とその理論と臨床 より)
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インプラント治療希望で来院される方の多くは、歯がなくなるたびに咬み癖側が変化し、現在に至るケースが散見されます。
そのような咬み合わせで、歯のないところにインプラントを入れて、咬み合わせを構築しても、長期に安定した状態を維持できるとは思えません。
そのような際に、咬合再構成が必要となります。
簡単に言えば、咬み合わせの中心の位置を修正してから、インプラント治療に入るという治療です。
(今現在咬んでいる位置で、インプラントの咬み合わせを構築しないということです。)
歯がなければ、インプラントを交えた咬合再構成が必要となりますし、歯がすべて存在して、前後的・左右的誤差が認められるケースでは、歯列矯正が中心の治療計画となります。
ちなみ、先日、顔の歪みを主訴にした方が、矯正相談で来院されましたが、その方は、「発音がしにくい」という隠れた主訴もお持ちでした。
現在の咬み合わせの中心がずれが大きい場合には、「発音がしにくい」場合もあるのかと思います。
顎偏位症の人は、どこか引っ込み思案な雰囲気をお持ちの方が多いのは、そもそも発声しにくい体の状態となっており、声がちいさいのかも知れません。

2014年4月20日

hori (08:49)

カテゴリ:インプラントについて

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