三次元コーンビーム画像を用いた術前計画に基づいたインプラント埋入の正確性

埋入されたインプラント(長さ:10-15ミリ)には計画時と比べ、平均角度2度(SD:0.8、範囲:0.7度-4.0度)の差が認められ、さらにヘックス部に1.1ミリ(SD:0.7ミリ、範囲0.3-2.3ミリ)、根尖部に2.0ミリ(SD:0.7ミリ、範囲:0.7-2.4ミリ)の差が認められた。
コーンビーム画像がインプラント治療計画に用いられることは可能であり、その際、最大4度の角度および根尖部に2.4ミリの距離の差が生じる恐れがある。
(参考文献)
Accracy of implants placement based on pre-surgical planning of three-dimensional cone-beam images: a pilot study Van Assche N, van Steenberghe D, Guerrero ME, Hirsch E, Schutyser F, Quirynen M, Jacobs R. J Clin Periodontol 2007 ; 34(9) : 816-821.
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ガイディドサージェーリーによるインプラント埋入では、フラップレス手術となるため、治療時間の短縮や患者さんの痛みの軽減などのメリットがあります。
一方、最大4度の誤差、根尖部に2.4ミリの距離の誤差を大きいと考えるのか、小さいと考えるのか・・・。
"その程度の誤差が生じても問題ない症例を選んで、治療を行う"というのが答えとなるでしょう。
また、このガイディドサージェーリーもどちらかというとメーカー主導で価値を伝えられている感があるので、個人的には然るべきタイミングで導入したいと考えています。

2014年7月25日

hori (10:56)

カテゴリ:インプラントについて

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