歯科用石膏
・基本的に歯科用石膏は、
1)混水量を小さくすると、凝固時間は短くなり強度・膨張は大きくなる。
2)水温を下げると、凝固時間は長くなり、強度・膨張は大きくなる。
3)撹拌時間を長くすると、凝固時間は短くなり、強度・膨張は大きくなる。
4)石膏と水以外の第三物質が混入すると、凝固時間・強度・膨張などの物性は変わる。
(生体と調和する歯周組織にやさしい歯冠修復物 より)
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歯科で石膏といえば、患者さんのお口を正確にコピーした模型を製作するためになくてはならないものです。
その模型上で技工士さんが作業をして、患者さんのお口に装着する人工物が出来上がるのです。
その石膏一つとってみても、混水比や温度、撹拌時間などの条件が変化することで、模型の精度が変化します。
より正確な状態を記録して、技工士さんにそのあとの仕事をしっかり遂行してもらうために、私たち歯科医師も最終的に誤差となりうる要素を一つ一つ潰していかなくてはなりません。
知識を吸収するだけでなく、実際の仕事に反映させていかなくてはなりませんね。