歯根間距離が大きくなると、骨縁下欠損の頻度が高くなる。
歯根間距離も骨欠損形態に大きく影響する。
Talらは344か所を調べ、骨頂レベルで根間距離を骨縁下欠損の発生に相関があり、根間距離を0.5ミリで区切り、1ミリ未満から7.5ミリ以上の範囲で分類すると、2.6ミリより大きくなるとその頻度が高くなる(20-57.1%)と報告している。
(参考文献)
Tal H. Relationship between the interproximal distance of roots and the prevalence of intrabony pockets. J Periodontol 1984 ; 55 (10) : 604-607.
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歯根間の距離が特定の部位だけが広く空いているところは、その部位には歯槽骨がなくなる場合が多いという趣旨の論文です。
そのような歯は動揺度が大きい場合も少なくなく、それゆえ、インプラント治療の適応になる場合もあります。
しかしながら、その一方で、歯根間距離を歯列矯正等の手法で、適正な状態とすることで、インプラント治療を回避できる場合もあります。
患者さんの価値観に合った治療を提供したいものです。