インプラントでは冷たさや温かさを感じるか?
・インプラントでは冷たさや温かさを感じるか?
チタンは冷たさや温かさを感じやすい材料である。
熱伝導率をみると、金属材料は最も熱伝導率が大きく、セラミックス、レジン、エナメル質、象牙質などは小さい値を示している。
チタンは金合金の1/20の熱伝導率だが、生体組織よりはるかに大きく、冷たさや温かさを感じやすい材料といえる。
(歯界展望 2015年2月号)
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はじめて入れ歯を使用される方は、『自分の歯があった頃よりも食事がおいしくない。』という感想を持たれることが多いです。
その理由は、単純に少し噛み応えのあるものを食べようとすると、歯茎に傷ができてしまい、自然と普段の食事内容を変えることを余儀なくされるからです。
また、保険の入れ歯では顎をプラスティックで覆うために、口腔感覚が制限されます。
例えば、温度感覚も例外ではなく、冷たさや温かさを感じる領域も制限されます。
一方、インプラントの主成分であるチタンは、熱伝導性が良好であるために、冷たさや温かさを感じやすい材料といえます。
食べ物をおいしく味わうための要件の一つには、温度感覚もあります。
『インプラント治療してから、食事が楽しみになった。』といういわれる方が多いのも、この温度感覚も関係しているのかもしれませんね。