インプラントと天然歯とでは咬合時の沈下量が異なる。

天然歯同士が嵌合する場合の沈下量は50μ、天然歯とインプラントでは30μ、インプラント同士で嵌合する場合では10μ沈下するとされています。
また正常な天然歯に荷重が加わると50-100μの範囲で咬合時の衝撃を吸収する許容量がありますが、インプラントにおいては10-50μ程度であると言われています。
しかし、これは歯槽骨の歪みによる二次的な偏位であって、実質的な被圧変位量は上下的に3-5μ程度であり、限りなくゼロに近いと考えておくべきでしょう。
(咬合治療 失敗回避のためのポイント38 より)
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天然歯とインプラントが混在した口腔内では、場所によって、インプラント-インプラント、インプラント-天然歯、天然歯?天然歯と3つのパターンの咬み合わせが存在します。
咬合時の沈下量がそれぞれで異なるので、咬み合わせの調整が容易ではないと考えられてきました。
そのため、インプラントの上部構造部は咬まないように低い被せ物がなされてきました。
ただ意図的にインプラントの咬み合わせを低くしても、良い状態を維持できないこともわかってきました。
そうして現在では、日本補綴歯科学会でもインプラントは天然歯と同程度咬ませるべきであると考え方が変化してきたのです。

2016年3月20日

hori (16:02)

カテゴリ:インプラントについて

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