ワーファリン服用者では、PT-INR値が3.0未満で、インプラント手術可能

・抜歯に関してはガイドラインがあり、日本人の場合、ワルファリン服用患者では血液凝固検査のPT-INRの値が3.0までなら、ワルファリンを中止せずに抜歯が可能である。

抗血小板薬に関しても、ワルファリン同様に継続下に抜歯可能である。

しかし、新規抗凝固薬のダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩(プラザキサ)、リバーロキサバン(イグザレルト)、アピキサバン(エリキュース)については継続下での抜歯の安全性に関する報告が少なく、ガイドラインにも記載されていないので注意する。

・欧米では、インプラント手術をする場合、PT-INR値が3.0未満なら単独埋入が、2.5未満なら複数本埋入が可能との専門家の意見がある。

Bacciらは、PT-INR値が1.8-2.98のワルファリン療法患者とワルファリンを服用していないコントロール群と比較した結果、インプラント手術の後出血の発生率に統計学的有意差がなかったと報告している。
 
(日本歯科評論 2013年12月号)

2014年3月 4日

hori (16:37)

カテゴリ:インプラントについて

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