インプラント ケース:1


インプラント埋入オペがありました。

今回は下顎左側臼歯部および前歯部に6本のインプラント埋入です。

臼歯部は抜歯後に長期間経過しているために、歯槽骨が概ねフラットでしたが、前歯部は抜歯後間もないというのと、そのまま放置してもいずれ抜けるのでは?と思えるほど歯牙の動揺が大きかったため、舌側には歯槽骨があるものの、頬側の歯槽骨が大きく喪失している症例でした。

そのため、臼歯部にはワンピースタイプのインプラントを、前歯部にはツーピースタイプのインプラントを埋入することとしました。
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臼歯部は歯槽骨にインプラントが完全に隠れる状態になりますが、前歯部は埋入位置や埋入深度を考えなくてはなりません。

前歯部は低い位置でインプラントを埋入しなくてはならないこと、メンブレンと骨補填剤も併用が必要である事が術前にも予想されました。

そこで、可能な限り径の太いインプラントを選択し、歯槽骨とインプラントの間の間隙を少なくすることを心がける共に、スレッドが露出した部位にはドリリング時に採取した自家骨を使用し歯肉弁を閉じました。

これもやはりインプラント治療術前に行っているCT撮影が功を奏していると考えています。

歯科医院でルーチンに撮影しているパノラマレントゲンでは、歯槽骨レベルが頬舌的にどうなのかは把握する事が困難です。

これからはインプラント治療にはCTが必須のものとなると考えています。

2007年8月30日

hori (21:12)

カテゴリ:治療例

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