長期に安定したインプラントを目指して : その12
昨年インプラント治療を受けられた方が来院されました。
昨年は右下6・7番相当部でしたが、今回は左下の5・6・7番相当部です。
前回もCTによるシュミュレーションを行った後のインプラント埋入でしたが、今回は先にGBRを行って条件を改善してからのインプラント埋入となります。
やはり初めてインプラント治療を行う場合には、条件の良い部分に行うことが多いので、今回のように、次に行う部位は骨質が良くなかったり、骨量が不足していることはよくあります。
今回は骨質はさほど悪くはないのですが、下歯槽神経から歯槽骨上縁までの骨の高さが不足しているために、GBRが必要と判断しました。
インプラント埋入とGBRを併用する方法もありますが、この方法であれば、GBRを行うタイミングは1回ですが、最初にGBRを行い、骨量が不足している場合には、インプラント埋入と同時に再度GBRをすることも可能となります。
すなわち、骨造成を行うタイミングは2回ということとなります。
インプラントそのものよりもGBRの方が難易度が高いために、GBRを2回行うことができるように、治療方針を立てる必要があると考えております。