インプラント ケース:29

堀歯科医院では実際のインプラント治療に入る前に、CTによる術前シュミーレーションを行っています。

今回のインプラントを希望された患者さまについても、ルーティンにCTを撮影し、シュミレーションを開始したところ、パノラマレントゲンでも写っていた骨硬化像、あるいは歯牙腫様のものがCT画像解析により、3次元的にその位置を把握することができました。

そのいずれの場合でも、対処可能なように予め対応を考えていたために、本日はスムースにインプラント治療を終了することができたと考えております。
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結果的には骨硬化像だったということになりますが、今回のケースのように、歯槽骨上縁から下歯槽神経までの距離があまりなく、歯槽骨が部分的に硬い部分の直下2ミリには下歯槽神経があるような場合には、できれば骨硬化している部分は避けてインプラントを埋入したいと術者サイドは考えるのではないでしょうか。

ルーティンにCT撮影して、インプラント治療を行っていることもあり、その位置を3次元的に把握し、安全にオペを遂行することができたと考えております。

もしも歯牙腫の場合であれば、まずは摘出手術を行い、その後、抜歯即時インプラントと同じ要領で、インプラントを埋入することになったことでしょう。

この場合には、通常の抜歯即時インプラントとはことなり、インプラント埋入する直上の部分の歯肉が存在していますので、初期固定さえ、そこそこ得られれば、比較的イージーな症例だったかもしれません。

下顎臼歯部の歯槽骨のボリュームが不足しているケースは、やはり神経を使います。

それでも、歯科医師サイドがストレスフリーでインプラント治療を行うことができるということは、患者さまが安全にインプラント治療を受け、結果的に、患者さまもストレスフリーでインプラント治療を受けることができるということに繋がるのではなかろうかと考えております。

2009年2月15日

hori (23:09)

カテゴリ:治療例

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