インプラント ケース:28

本日のインプラントは、下顎左側4番から右側2番まで比較的広い範囲で、歯牙欠損が認められるケースです。

皮質骨が厚くオペ前から麻酔が効きにくいと判断していたこともあり、通常よりも多めの麻酔をしておきました。

これも術前のCTシュミュレーションで、皮質骨の厚みや量を把握できたことで、可能となりました。

また骨質が硬い場合、思ったよりもドリリングがスムースに行かない場合もあるので、シュミュレーションで決定した長さよりも一段階短めのインプラントを用意しておく必要もあります。
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初心者の歯科医師はインプラントの在庫を抱えることを嫌がるために、最小限のインプラントのみを用意して、オペに臨む結果となりますが、これはある意味危険でもあります。

というのも、シュミュレーションの時よりも短いインプラントを選択したくても、手元にその長さのインプラントがなければ、無理をしてドリリングを続けるか、オペ自体を中止するしか選択の余地がないからです。

いずれにしても患者さまサイドのメリットはないといえることでしょう。

インプラントを行っている歯科医院は数多いですが、やはり患者さまも、ある一定数以上のインプラント症例がある歯科医院を選択する方が無難であるということになります。


2009年2月15日

hori (01:04)

カテゴリ:治療例

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