余命3年で、インプラント治療を決断!

『インプラントには興味があるけれど、いつまで生きるか分からないから。(まとまったお金を使うのはためらわれる)・・・。』と言い続けていた方がいました。

そんなある日、定期健診で堀歯科医院に来院されたその方が、『ガンで余命3年って、お医者さんに言われたの。でもね先生、私インプラント治療を受けたい!おいしいものを何でも食べれるようになって、残された命を楽しんで過ごした!』と仰いました。

私はその言葉に、その方の心の叫びのようなものを感じました。


『体調もそれほど悪くないとのこととはいえ、体の負担が少ないオペであることはもちろんのこと、何よりも早く咬めるようにしてあげなくては、この方の願いをかなえてあげることはできない。

そして、さらに場合によっては寝たきりになった場合でも、メンテナンスがしやすい構造にしなくてはならないだろう・・・。』と私の頭の中では、一瞬の間に、色々な思いが頭をよぎったのです。

また、『私が担当し始めた8年程前であれば、埋入するインプラントの本数も今よりも少なくて済み、当然のことながら、今の時点で埋入する場合よりもはるかに長い期間使用できるのに・・・。』という思いもありました。

可能な限り、早く治療を受けたいというその方の強い願いを受けて、今月中旬にはオペを遂行する予定となります。

『思い立ったが吉日』という言葉もありますが、この方の決断がその後の人生がより明るくなるように、私は全力を尽くしたいと思いました。

2011年2月 9日

hori (11:17)

カテゴリ:コラム

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