究極の審美歯科のあくなき追及!

上下顎前歯部のセラミック矯正を行う予定の方がいます。


この患者さまは上下顎ともに重度の叢生があったので、私は当初歯列矯正をメインに据えた治療計画をお話したのですが、手早くきれいな口元になりたいという希望があったので、歯列矯正よりもセラミック矯正を選択することとなりました。


このようなケースでは、審美のためにどの程度抜歯を受け入れることが可能なのかをお聞きする必要があります。


抜歯しないで歯並びを整える場合には、得てして歯牙は縦長になることが多いので、いくらセラミックが物性的にはきれいでも不自然な印象を与えかねません。


また場合によっては、内側に入り込んだ歯牙も両隣の歯牙の傾きにそろえる必要があるので、厚みのある歯牙形態となる場合もあると考えられます。

(それはすなわち、歯磨きがしにくいセラミックになる場合があるということです。)

さらに、歯牙叢生は上下顎の咬み合わせによって決定されることも多いので、少ない本数でのセラミック矯正治療には、仕上がりに限界があることも現実には少なくありません。

重度の叢生がある患者さまで、『2本のあるいは4本のセラミック矯正でなんとかきれいにならないか?』と相談に来られる方もいますが、その多くは『現在よりはきれいになるけれど、私が理想とするところまではいきません。

ただしそのゴールがあなたの希望するゴールであれば、治療を開始しましょう。』という内容のカウンセリングになります。

『歯を削る量を最小限にし、最大限今現在の状態から美しい口元に変化させる・・・。』

一見相反する内容ではありますが、今後も究極の審美歯科を追及していきたい!と考えております。

2010年3月31日

hori (08:47)

カテゴリ:コラム

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