インプラントか、それともブリッジか?!
前歯部のセラミックス矯正の患者さまが来院されました。
他院で13年前に前歯部に埋入したインプラントにトラブルが発生し、同部位のインプラントを除去するか、そこをスリープさせてブリッジにするのかで、治療方針を選択していただいた方でした。
鼻腔底直下までの長いインプラントだったこともあり、患者さまはブリッジを選択されました。
歯牙の欠損形態の関係で、隣のブリッジも同時に土台に加えた形でのブリッジとなりました。
患者さまが来院された時点での前歯部の審美性は、同時に作製したブリッジにも関わらず、色調が合っていないこと、さらに口元全体を考えると、幾分前歯歯冠長が長い印象がある点が問題点として挙げられました。
プロビジョナルクラウンでより良い歯牙形態を模索していき、口元と最も調和した状態でのプロビジョナルクラウン形態を歯科技工士に情報提供します。
歯科技工士は私の製作したプロビジョナルクラウンと形態が近似したセラミックスを製作するという段取りです。
また13年前に製作したセラミックスは、現在の患者さまの肌の色を基準に考えると、幾分白いように感じられました。
患者さまとのコンサルテーションの結果、今回は前回のセラミックスの色調よりも幾分落ち着いた色調にすることになりました。
今日も歯科技工士の方とこの方のセラミックスの形態や色調についてディスカスションを行い、完全に私の中でのセラミックスのイメージを伝達したつもりです。
次回のセラミックスのセットが楽しみです。