"バカボンのパパ現象"とは?!
あなたの口元にも、"バカボンのパパ現象"が現れていませんか?
私が堀歯科医院の診療室で、例えで使用している言葉があります。
それは、"バカボンのパパ現象"です。
最近の若物では、バカボン自体知らないという方も少なくないと思いますが、この"バカボンのパパ現象"が現れている方は、どちらかというと年配の方、60歳以上の方に認められる現象です。
ところで、この"バカボンのパパ現象"とは、どのような状態を言うのでしょうか。
「天才バカボン」とぐぐって、バカボンのパパの口元を良く見てください。
前歯が口から飛び出るかのように前方に傾くだけでなく、隣の歯牙がなくなっていますよね。
これは奥歯で咬むべきところがなくなってしまい、咬みあわせの中心が前方に移動してしまったことを意味します。
すなわち、垂直的に咬合力を受け止める奥歯がないために、咬合力が前歯にかかり、その結果、歯が抜けてしまったり、前方に傾いてしまっているということです。
ブログやコラムの中では、常々言っていることですが、『奥歯のない方の前歯は長くもつことはない。前歯のない方の奥歯は長くもつことはない。』という原則はやはり存在しているということになります。
この原則を無視し続けた結果、生じるのがこの"バカボンのパパ現象"ということになります。
そして、第一歩が大臼歯の治療の放棄にあるのです。
大臼歯に1本のインプラント治療をうけることにより、将来の"バカボンのパパ現象"を防止することにもなるのです。
ついでですが、バカボンの歌で「これでいいのだ?♪。これでいいのだ♪?。」というフレーズがありましたが、少なくともお口の状態は、これで良いはずがないということになります。