インプラントで新たな人生が始まる!

インプラントを希望されている方が堀歯科医院に来院されました。

その方は前歯に入れ歯を入れていたのですが、入れ歯を嫌っているというよりも、むしろ憎んでいるという思いが私には感じられました。

なぜそんなにも入れ歯を憎んでいるのか、そしてなぜそんなにもインプラントを強く望むのか、カウンセリングを続けているうちに、その患者さまからこんなエピソードを聞くことがきました。

その方は、複数のご夫婦で一緒に食事を楽しまれていたそうなのですが、何となく『入れ歯が緩いな。』とは思いながらも、そのまま会話を続けていたところ、何かの拍子に入れ歯をテーブルに落としてしまい、テーブルにぶつかった入れ歯が跳ね返って床に音をたてて落ちてしまったそうなのです。

その状況に対して、周囲の方も何と声をかけていいやら、戸惑うばかりだったようです。

長らく入れ歯を使用されていたそうなのですが、いつ思い出しても恥ずかしいと感じる出来事で、『なんとしても入れ歯を卒業したい!あんな恥ずかしい思いは今後一生したくない!』という強い思いで来院された、とのことでした。

その事件が起きる前は、少々食べにくい、あるいは少々お話がしにくいなどの不快症状はあったものの、『入れ歯なんだからそんなもんだろう。』というくらいの認識だったそうです。

でも、その事件以降、一刻も早く現状を打破するべく、その方の行動は始まったそうです。

インプラントという治療方法があるという情報を仕入れ、インプラント治療を既に受けた方の感想を聞いたりしたそうです。

その事件が起きるまで入れ歯を毛嫌いするほどではなかったそうなのですが、その事件が起きた際に、たまたまご主人も同席されていたこともあり、『今後、このような恥ずかしい思いは絶対にしたくない!』という奥様の強い意志を受け入れてくれたそうです。

そんな辛い思いをされた方もようやく、インプラントで咬めるようになりました。

決して前歯が落ちてくることもなくなりました。

そしてその方はインプラントにより新たな人生が始まることでしょう。

私はインプラント治療を行うことで、その方に今後前歯が決して床に落ちることはないし、一般の方が口元を見ても絶対に人工の歯根ということが見破ることができない、見た目が限りなく自分の歯を同じという状況を提供することに貢献しました。

またそれだけではなく、絶対の安心感というかけがえのないものも提供することができました。

同じくインプラント治療といっても、それぞれの患者さまのこれまでの経緯によって、インプラント治療を通して望む生活が大きく異なるということを痛感させられる出来事でした。

2007年12月11日

hori (23:18)

カテゴリ:コラム

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