インプラント四方山話 : その2

インプラントセミナーでソウルに出張していた私ですが、懇親会では講師のリー先生の隣の席を陣取ることが出来ました。

社交的なリー先生とはいえ、やはり外国人。

インプラントセミナー受講者も同じように日本からセミナーを受講している歯科医師の近くに席を取ります。

やはり日本人同士で会話する方が心理的なストレスは少ないでしょうから、無理もないはずです。

私は英会話が特別得意というわけではないですが、韓国人にとっても英語は外国語のはず!

『せっかくのこの機会に積極的に話しかけよう!』と思いました。

韓国ではインプラントの分野では著名なリー先生ですが、懇親会会場の焼肉店では率先して、肉を焼いたり、それを皿に載せてくれたりと、私たちをもてなして下さいました。

私がお会いした歯科医師も、やはり一流の方は低姿勢・謙虚であることが多いように感じます。

そんなリー先生は、私の拙い英語を一生懸命理解しようとしてくれたこともあり、お互い何とか意思疎通ができたのでした。

インプラントはもちろん、韓国の歯科事情、韓国発の歯科医院フランチャイズ、リー先生の歯科医院での出来事など、お話した内容は多岐に渡りました。

韓国人であるリー先生は、朝鮮語と公用語である英語、日本人である私は日本語と、公用語である英語を少々、ということで、最初から英語で会話をすることになりました。

韓国でもエグゼクティブは通常英語での会話が可能となりますが、やはりその国に出向いた際には、その国の母国語を少しでも勉強してから出かけた方がいいかもしれません。

今回宿泊したホテルで英語でホテルマンに話しかけたのですが、今ひとつ通じず、しまいには分かる人を探しに行こうとしたのもしれませんが、その方には逃げられてしまいました。

一方、東京でインプラントセミナーが開催された際には、そのホテルのフロントに外国人が何かを尋ねようと近寄った際に、フロントのホテルマンが奥のほうに逃げた様子を目撃したことがありました。

一流ホテルではそのようなことはないのでしょうけれど、日本も韓国もある一面では似たようなレベルなのかもしれません。

インプラントの分野では、私をはじめ多くの歯科医師が韓国に勉強に出かけています。

その理由はといえば、単純にあるインプラントのある特定の分野では日本よりも韓国の方が進んでいるからです。

今回一緒にインプラントセミナーに参加した歯科医師が、『私が大学を卒業した時には、韓国にインプラント治療を勉強に出かけることなんて考えられなかったのに、いつの間に日本は韓国に抜かれてしまったのだろうね?』と話をされていたのが印象に残りました。

韓国での美容整形のように費用対効果が高ければ、人間はどこにでも出かける時代になってきていると思います。

インプラントひとつ考えてみても、ライバルは仙台市内のインプラントロジストだけではなく、韓国をはじめとした海外のインプラントロジストも私のライバルとなる時代がもうすぐそこまで来ているかもしれません。

2009年2月18日

hori (01:09)

カテゴリ:コラム

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