65歳以上の自立高齢者でも、16.4%が口腔機能低下症。
オーラルフレイルが身体的衰弱に影響を及ぼしている可能性
逆根管治療の術後の痛み予測は可能なのか?
逆根管治療後の術後疼痛の経過と、疼痛の予測因子に関する研究。
逆根管治療が行われた18-75歳の健康状態に問題のない173名について検討した。
術後5日間の疼痛を4台会で記録した。
痛みのレベルは、
0:痛みなし
1:軽度の痛み(鎮痛剤の服用を必要としない不快感)
2:中等度の痛み(鎮痛剤の服用でコントロールできる痛み)
3:強い痛み(鎮痛剤の服用で緩和されない痛み)とした。
平均疼痛レベルは1日目が最高で、その後徐々に減少した。
術後1日目で強い痛みはであった。
患者のほとんどは1日目、2日目に軽度あるいは中等度の痛み、3-5日目に痛みを最も多く記録していた。
5日目には86.5%の患者が痛みなし、または軽度の痛みであった。
強い痛みの予測因子を固定するため統計解析を行うと、性別、年齢、術前の骨の厚さに有意差を認めた。(P<0.05)。
術後の強い痛みの起こるオッズ比は女性患者が男性患者と比較して2.8倍増加、年齢が1歳上がると1.04倍現象、術前の骨の厚みが1ミリ増加するごとに1.4倍増加した。
(参考文献)
Malagise CJ, et al. Severe pain after endodontic surgery: an analysis of incidence and risk factors. J Endod 2021; 47 (3): 409-414.
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逆根管治療術後の強い痛みの起こるオッズ比は女性患者が男性患者と比較して2.8倍増加、年齢が1歳上がると1.04倍現象、術前の骨の厚みが1ミリ増加するごとに1.4倍増加することが明らかになりました。
大きな根尖病変に対する根管治療後の予後予測因子
やはり初回治療症例は、成功率が高い。
オーバー根充VSアンダー根充
都道府県別子ども割合
レスベラトールが酸蝕症予防。
レスベラトールは、ブドウなどに含まれるポリフェノールの一種で抗酸化や抗炎症、抗がん、高糖化などの有益な効果が知られており、う蝕研究においては、レスベラトールによる細菌やバイオフィルムへの抗菌効果が報告されている。
そこで、本稿では、レスベラトールの酸蝕症に対する効果を検証した論文を紹介する。
研究方法としてウシエナメル質標本を作製し、ヒト唾液中に浸漬させ獲得ペリクルを形成させた。
続いて標本をPBS(ネガティヴコントロール)、Elmex(ポジティヴコントロール)、4つの異なる濃度のレスベラトール(1, 10, 100, 400μg/mL)の6つのグループに分けて処理後、再度唾液中に浸漬させた。
最後に標本を1%クエン酸に浸漬させた。
これらの実験手順は3回繰り返され、各標本の表面微小硬度実験開始と終了後で測定し、表面微小硬度変化率(%SML)で評価した。
その結果、ネガティヴコントロールと比較して、レスベラトール(1, 10, 100μg/mL)で処理したものは、エナメル質表面の微小硬度の低下を防ぎ、エナメル質を有意に保護した。
これらのことから、レスベラトールは酸蝕症を予防する有望な化合物であり、酸蝕症予防のための歯科用製品の新たな方向性を示す可能性が示唆された。
(参考文献)
Reis FN, Pela VT, Camera VJF, Venture TMO, Rodrigues CMVBF, Buzalaf MAR: A new role for resveratrol : Protection of enameru against erosion. Journal of Dentistry, 141 : 104810,2024.
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レスベラトールは酸蝕症を予防する有望な化合物であることが明らかになりました。