それでもタバコを吸いますか?
それでもタバコを吸いますか?
タバコの口腔への影響は歯石沈着、色素沈着、歯周病、口腔癌など多岐にわたります。
タバコに含まれるニコチン、シアン化物などは生体防御のメカニズムを壊し、ニコチンはさらに歯肉の血行障害を誘発し、結果として口腔の免疫能力を下げてしまいます。
喫煙の本数が増えるほど歯周病のリスクが高まります。
喫煙者は非喫煙者に比べて、歯周病のリスクが2-6倍高くなるそうです。
しかも1日の喫煙本数が増えれば増えるほどリスクは増えます。
0本はオッズ比1.00に対して、喫煙者は20本で4.72、30本で5.10、31本以上は5.88とのことです。
(オッズ比とは、ある病気などへのかかりやすさを2つの群で比較して示す統計学的尺度をいいます。
オッズ比が1.00とはある病気へのかかりやすさが両群で同じということであり、1より大きいとは病気へのかかりやすさがある群でより高いことを意味します。)
(参考文献)
Tomas S.L &Asma S. J Periodontol 71 : 743-751,2000
*****
インプラント治療を希望の方で、喫煙者の方が少なくありません。
理想的には、喫煙をストップしたうえで、インプラント治療に入るべきなのでしょうけれど、実際は喫煙をやめることができないという方も珍しくはありません。