歯周病で腸に異変?!
新潟大学大学院医歯薬学研究科の山口教授らの研究グループが、マウスを使った実験で、歯周病原因菌が腸内細菌叢に影響を及ぼし、全身的な炎症を引き起こすことを明らかにした。
腸内細菌叢の変化は、肥満・糖尿病でみられる所見と類似しており、歯周病が全身に及ぼす新たなメカニズムとして注目される。
山崎教授らは、歯周病原細菌の一つP.gingivalisをマウスの口腔から投与すると、腸内細菌叢が大きく変化し、全身的な炎症を引き起こすと確認。
腸内細菌と全く異なる病的口腔細菌が腸内細菌のバランスを崩し、腸の透過性を更新させることで、そこから入った内毒素が血流を介してさまざまな臓器・組織に軽微な炎症を持続させるという、歯周病と全身疾患を結びつける有力なメカニズムと考察している。
(アポロニア21 2014年 7月号 より)
*****
腸は免疫の6割を司ると聞きます。
また、歯周病菌が腸内フローラに悪影響を与えるということが分かりました。
これらから、歯周病で全身の免疫力が低下することを意味します。
また歯周病菌の中でも、P.gingivalisが悪影響を与えているとのことですが、この細菌はリウマチの発症にも関わっているそうなので、これからの研究の成果に期待したいですね。